ゆったりしたライフスタイルに憧れます。
もともと料理や掃除は好きな方だったのですが、子育てが始まってから楽しくなくなってきました。
やはり人間は余裕がなくなると、日々の営みを楽しむことができなくなるものでしょうか。
本日読んだのは、YouTubeで自身の生活を発信されている、Mochaさんの本『今日もコーヒーを淹れて。ご機嫌に暮らす21の方法』です。
MochaさんのVlogを見たことがありますが、美味しそうなパンを自分で作って、コーヒーを淹れてゆっくり飲んで・・・という生活が、とてもまぶしく思えました。
夫婦ふたり、欲しいものだけを選ぶ。「自分の手に負えるサイズ」の生き方
amazon商品紹介より抜粋
「丁寧な暮らし系」の人気Vlogger、石垣島在住の夫婦・Mochaさんの生き方をつづったエッセイ。
独学で作るオリジナリティあふれるパンを作りながら、コーヒーや食に対するこだわり、「自分の手に負えるサイズの幸せな暮らし方」として日々の生活を紹介する動画が癒されると話題です。
YouTubeでも人気のオリジナルレシピのパン、
炒る、挽く、淹れる作業も心の安寧につながるコーヒー、
完璧じゃなくても気になったらまた直せばOK!なスタンスのDIY、
見て、触れて、自分が心地よいと思えるものを集めた家と暮らし……どれも、自分をご機嫌にするための手段。
選び取ったものはそれほど多くはないけれど、その分大切に、繰り返し使い続けることができる。
そんなMochaさんが選択してきた「もの、こと、気持ち」を深掘りしました。
巣ごもりで心を覆う閉塞感、せわしなくなんとなく過ぎてしまう日々――
ちょっと疲れている心が、じんわりと癒される。
そんなMochaさんのYouTubeの映像を切り出したような一冊です。
読むことで、あなたの心も ふと軽くなりますように。
MochaさんのYoutubeが好きです。美しい音楽にのせて、ゆったりとした生活の映像が流れていて、思わず癒されてしまう雰囲気があります。
丁寧にパンを作り、コーヒーを淹れて、家をメンテナンスする姿は、私の理想そのものです。日々の雑事に追われて、暮らしをないがしろにしている私とは大違いです。
Mochaさんの、この暮らしを作っている考え方を知りたくて本を読みました。
本書は『食べる』『暮らす』『生きる』の三部構成。
『生きる』の章で、Mochaさんの考え方の背後には「禅」があることが分かります。
Mochaさんは15年に渡って座禅を続けられているそうですが、これも暮らしに一役買っているんだろうなあ。
人間は気づかないうちに、「もっといい状態になりたい」という欲求を持ったり損得勘定をしてしまうものです。だけど、大切なのは欲求や不満、不安を持っていることに気が付くこと。
p157より抜粋
結果を期待しては裏切られ、叶ったら叶ったで、もっともっとと求めてしまう。願望と感受王の浮き沈みは、常にセットでどうも落ち着かない。
p159より抜粋
おそらくこれが、今の私に足りないものだと思っています。家事をしていると、自分への期待が膨らんでいくんです。
「育休中で仕事が無いんだから、もっと勉強できるはず」とか、「もっと暮らしを良くしたい」とか。
そんな風に自分に期待して、追い詰めながら家事をしていると、そりゃあ楽しむことはできなくなります。
Mochaさんの動画や書籍を貫いているテーマは、『今ここを精いっぱい生きる』ということだと感じます。
自分や相手に期待しすぎず、現在に意識を置く。丁寧にパンを焼き、コーヒーを淹れて、なんてことのない日常の中に楽しみを見出す。
こんなゆったりした暮らし、現代で実行できている人は本当に一握りだと思います。でも環境がどうであれ、心の持ちよう次第で暮らしを楽しむことはできる。
本書に書かれているパンを、自分で作ってみました。本のように上手には焼けなかった。でも、生地の手ごねに没頭していると、自分の不安とか期待とかが消えて、目の前のことだけに集中できました。
パン作りも禅の一環かも?