
働いていても仕事は楽しくないし、給料はなかなか上がらないし・・・。
もう未来が暗いよ~(´;ω;`)

それでも、やれることはあるよ。
知識をつけて少しずつでも人生を楽しもうよ!
Kada(@Kada_Se)です。社会人4年目です。
学生のころに比べると、社会人になってからの方が勉強したいことが増えました。
しかしながら、
勉強しても人生は変わらないし・・・
何しても良いのか分からないし・・・
と、人生をどのように楽しくすればよいのか分からない人もいらっしゃると思います。
本日読んだ本は、出口治明さんの、『おいしい人生を生きるための授業』。
人生を楽しむために、私たちが何をすればよいのかについて優しく書かれています。
・『おいしい人生』とは、希望に満ちた人生のこと。
・『おいしい人生=知識×考える力』
・自分の興味の持てることを勉強をして、人生の選択肢を増やそう。
もくじ
「おいしい人生を生きるための授業」ってどんな内容?

同じ生きているなら、まずいものよりおいしいものをいっぱい食べたいですよね。それと同じで、せっかく生まれたのだから、「まずい人生」よりも希望に満ちあふれた「おいしい人生」をおくりたくはありませんか
では、「おいしい人生」をおくるにはどうしたらいいのでしょうか
この本では、各章を〝○時間目〟としました。1時間目で「おいしい人生」とは何かについて考えていきます。そして、2時間目以降では、もう少し具体的な例をもとにみなさんと一緒に「楽しい人生」を考えていきたいと思っています。
(以上、本書「はじめに」より抜粋)
還暦でライフネット生命を開業し、古希で教育界に転身。軽やかにチャレンジを続け、読書家・世界史通としても知られる筆者が、これからの日本を担う世代に向けてやさしく語りかける。
「知識×考える力」を磨けば、未来はきっと明るくなる!
将来への希望が湧いてくる4つの特別講義!
Amazon 商品紹介より
今後の日本を担う若者たちに向けて、どうすれば「楽しい人生」を送ることができるのかについて解説した一冊です。
10代~20代前半の若い方向けに書かれています。
私は、もし自分に子供がいたとして、「どうして学校にいかなくてはいけないのか?」「どうして勉強しなければいけないのか?」をうまく説明できるのか?と疑問に思ってこの本を手に取りました。
楽しい人生は、知識と考える力の組み合わせで生まれる

まず、この本のタイトルにもなっている『おいしい人生』について
『おいしい人生』とは、希望に満ちている人生のことです。
10代、20代の学生さんの中には、生まれた時から低成長の日本しか知らない人もいます。
自分の未来が想像できず、将来が不安に思っている方も多いのではないかと思います。

ニュースでは暗い話題ばかりだし、未来に希望が持てない・・・。
それでも、どうせ生きるのであれば不安に満ちた人生よりも、希望に満ちた人生を歩みたい!
そう思う方が大半なのではないでしょうか。
では、希望に満ちた人生を送るためには、どんな社会になることが理想でしょうか?
本書ではこのように書かれています。
つまり、最低限の保証があって、一人一人が自分の幸せのためにチャレンジできる社会が理想です。

幸いにも、日本に住んでいれば『衣・食・住』は保証されています。
ほかの国では、内紛や戦争、貧困などで生きていくのもやっとな人もいます。
ただし、日本の社会保障は昔のまま変わっていない部分もあり、保証がしっかりしなければ将来的に生きていけない人が出てくる可能性はあります。
社会が安定していてこそ、自己実現のための挑戦ができるのです。
社会の安定と、自己実現ーそれを実現させるには、『知識』と『考える力』が必要です。
おいしい人生=さまざまな知識×考える力
と表現されています。
自分の希望の職に就きたいならば、勉強をしよう

大人になったら、仕事をしてお金を稼ぐ必要が出てきます。
でも、仕事を頑張れば、お金をたくさん稼げば幸せなのかというと、それも違います。
世の中には仕事に打ち込みすぎるあまり、心身の体調を崩してしまう人も多くいます。
実は、人生に占める仕事の時間の割合は、3割に満たないそうです。
残業や長時間の労働をしている方であればもっと長くなる可能性はありますが。
仕事が人生のすべてであるかのように考えている人はけっこうな割合でいますが、人生の7割以上の時間は、食べて、寝て、遊んで、子どもを育てて、旅をして、つまり生活をしているのです。
「おいしい人生を生きるための授業」出口治明著 p86より
普通に考えて、3割以下でしかない仕事より、7割以上を占める生活のほうが重要に決まっていますよね。
もちろん、何よりも仕事が好きで楽しくて、仕事をしているときが一番幸せ、というのであれば、仕事をじんせいの5割にしてもいいと思います。それはみなさんが決めることです。
「おいしい人生を生きるための授業」出口治明著 p89より
でも、仕事とプライベートのどちらが大切かと聞かれたら、僕はためらうことなくプライベートと答えます。

仕事はプライベートに比べると重要じゃない。
でも、どうせなら楽しい仕事をしたい!
自分の希望の職に就きたいと思った時、必要なのは勉強をすることです。

例えば、英語を勉強して英語を話せるようになったら、翻訳の仕事に就ける可能性が高くなります。
当然です。英語が分からない人を翻訳業に雇おうとは思わないですよね。
では、将来の夢がYoutuberだとしたら?勉強は必要ないでしょうか。
私はそうは思いません。
英語が話せたら英語の動画を上げることができます。外国のリスナーとも会話ができるようになります。
より多くの人に見てもらえるかもしれません。
勉強すると、自分の出来ることが増えて希少価値が上がる。
希少価値が上がると、より沢山の給料が手に入る。
難しく言うと、『生産性が上がる』ということです。
これまでの日本は、会社に入ったら定年まで雇用が保証されていました。
だから、皆勉強する必要性がなかったのです。
その影響で、日本にはイノベーションが起きなくなって、世界での競争力が落ちてしまって、成長が止まってしまいました。
希望のある人生を送るためには、①しっかり勉強して知識を蓄えること、②知識の使い方を自分の頭で考えること が必要です。
そうすることが、自分の職業の選択を広げることにもつながります。
学校へ行くのは、知識の使い方を学ぶため

初めに、「何のために学校へ行くのか?」という問いに答えるために本書を手に取ったと説明しました。
本書では、学校は知識の使い方を学びに行く場所だと解説されています。
学校は一言でいうと、広い意味での知識と、その知識をどう使えばいいのかを勉強する場所です。
おいしい料理がつくれる料理人でも、最初は本を見たり、人に教えてもらってレシピを覚えるところから始めたはずです。学校に通うのも同じことで、おいしい人生をおくるため「知識×考える力」を養うレシピを教わりに行くのです。
「おいしい人生を生きるための授業」出口治明著 p187より
しかし、現在の学校教育では、
・詰め込み式のインプット型の教育になっている
・自分の意見を表現する場が少ない
・全員同じであることが求められて、個性をつぶされてしまう
部分も多く、その点が残念だと私は感じています。
それでも勉強をすれば、それだけ人生の選択肢が増えます。
勉強といっても、テストでよい点を取ったり、受験に合格することだけが勉強ではありません。
では、学生のみなさんはどうすればいいのかといえば、勉強をするしかありません。まずは好きなことを徹底してやってください。国語が0点でも数学が100点ならいいのです。
「おいしい人生を生きるための授業」出口治明著 p229より
音楽だけだって、スポーツだけだっていい。ゲームが好きなら、誰よりもゲームが上手くなることを目指したっていい。バランスよく勉強する必要はありません。「知識×考える力」を身につけ、とがった個性を伸ばしていくことが勉強そのものなのです。
その中でいろいろなことがわかってくるはずです。個性をつぶしてはいけません。人はみな顔がそれぞれ違うように、人はみな違って当たり前なのですから。
まずは自分の興味のあることをに全力で打ち込んで勉強する。
それが個性を伸ばすことにつながります。ひいては、『おいしい人生』を実現することにもつながります。
人と会って、本を読んで、旅をしよう

『人・本・旅』から学ぶことが本書でお勧めされています。
- 『人』ロールモデルやパートナー、友達とたくさん話をすることで、新しい知識を得たり、もっと勉強しようと思える。
- 『本』古典を読む。古典は知識を増やして、考える力を鍛えてくれる。
- 『旅』広い世界を歩き回れば、それだけ新しい発見や出会いもある。
若い方を対象に書かれている本のため、語り口は平易です。
しかし、教育界で活躍されている著者なだけあって、学ぶことの大切さ、現在の日本の問題点などを若い方にもわかりやすく解説している一冊だと思います。
今、将来に希望が持てない方にも、勉強する理由をうまく説明できない大人の方にとっても、楽しい人生を模索するヒントになる一冊です。
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