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人の動かし方は、しょぼい起業に学べ

Kada(@Kada_Se)です。

以前はゲーム配信を生きがいにして生きてたんだけど、家庭の事情によりゲーム配信が難しくなっちまった!!悲しい!!

今後は、以前から所属しているゲーミングチームに籍を残し、ストリーマー関連のマネジメント業務を担当・・・する予定でした。
でも、残念なことに問題がいろいろと起きてしまって、今は上手くいってないです。

eスポーツ関連の業務や、ゲーミングチームは、非常に経営が難しい。

私はいちプレイヤーから、マネジメント側に移ったばかりだけれど、経営者側の視点に立ってどうすれば事業を続けられるのかを知りたいと思ってるところです。

今日は、えらいてんちょうさんの『しょぼい起業で生きていく』を読みました。その中で、ゲーミングチーム運営の改善に役立ちそうな答えを見つけたので、まとめたいと思います。

この記事のポイント

・経営はミニマルにする
・”投資してもらえる”人になる
・「ノンストレス」な世界を作れば人は動く

この本はどんな本?

「会社で働いて、お給料をもらって、それで生活をする」、いくら多様化社会だと言っても、
いまの日本ではそういったいわゆる「サラリーマン」としての生き方が「普通」とされています。

ですが、日本人全員が会社で働くのに適しているとは限りません。

もう会社組織の中で生きていくのが嫌な人、そもそも会社に入れなかった人、会社を辞めてしまった人、

みんな大丈夫です。

しょぼい起業は、「事業計画」も「資金調達」も、「経験」もいりません。

嫌なことから逃げてもやっていける生存戦略を紹介します。

「会社員」でも、「ニート」でも「意識高い系起業家」でもない、新しい生き方です。

やっていきましょう。

Amazon商品紹介より

会社に入って、給料をもらって生きていく。そんな『普通』の生活が苦手な人に向けて、小さく始める起業で食べていく方法を解説しています。

企業に属すことが苦手な人は、起業して生きていこう。という内容です。

eスポーツ運営で参考にしたい点、3つ

この本を読んで、著者は「コミュニティの作り方」が絶妙に上手いと感じました。

  1. 低コストでお店を開いて
  2. 居心地の良い環境を整えて
  3. なんとなく楽しそう感を出して
  4. 協力者を集めて、ゆるく続ける

この4つを実践できて、初めてしょぼい起業が成り立ちます。
いわば、えらいてんちょうさんはコミュニティ形成が非常に上手で、人を動かすカリスマ性があるんじゃないかと感じました。

そんなわけで、本書からは会社を運営するヒントを貰いました。

eスポーツチームにも応用できるんじゃないかと思ったので、共有します。

1. 経営はミニマルにする

本書では、とにかく小さく初めてコストを抑えています。

生活そのものを資本化したり、運営にかかるコスト(生きていくために必要最低限のお金)を下げたり。

eスポーツチームって、どうしても事業が肥大化しやすいと思って居ます。新作のゲームが出て、対応しないといけない種目が増えるたびに選手を雇用して、そうしてどんどん大きくなってしまう。

だとしても、事業の拡大は運営管理体制の拡大と同時に行うべきです。

安易な拡大はせず、なるべく小さく運営する。
そうすることで、チームメンバーの状態も把握でき、初めてメンバーの環境を整えることができるようになると思います。

2. 投資してもらえる人になる

これはeスポーツに限らずですが、応援される人と応援されない人の違いって、何だろうなって思って居ました。

チームの運営のために、外部で他企業にスポンサーを依頼したり、内部で協力してくれる人を増やすことは必要だと思います。

本書では『投資してもらえる人』の特徴について記載がありました。
簡単に言えば、「推せる」人には出資する、ということです。

「お金を持ち逃げしない、好ましい人で、面白いことをやっている人」には投資をします。「おもしろいことを考える」ではないのがポイントです。世の中、思いつくまでは誰でもできます。

「しょぼい起業で生きていく」えらいてんちょう著 p68より

借金玉:他に重要なのは「こいつは金じゃない」って思わせる事かな。1億円はパクるかもしれないけど、目の前の10万円はパクらないっていう信用ってあるじゃん。この1億円が10億円になると信用が高くなってくるわけだよ。

(中略)

えらてん:しょぼくても、そうでなくても、起業家に必要なのは、やっぱり無から信用を作り出す技術だよね。

「しょぼい起業で生きていく」えらいてんちょう著 p211 借金玉×えらいてんちょう対談より

要は、応援されるためには信頼がいるよ!ってことです。有名なゲーム配信者とかも、推したい!応援したい!って思わせるのが上手だと思います。

外部のスポンサーに対しても、内部のメンバーに対しても、どこまで誠実になれるかが重要です。まあ、当たり前なんだけどね!!

3. 「ノンストレス」な世界を作れば人は動く

ストレスが強くでもまったく稼げないことはあるし、ノンストレスでもじゃんじゃんお金が稼げることもあります。うまくノンストレスでやってもらえる世界を構築してあげると、利益が生まれます。

「しょぼい起業で生きていく」えらいてんちょう著 p93より

「メンバーに自主的動いてほしい」「利益を出してほしい」という言葉を、管理者の方のTwitterで見ることがあります。

メンバーが利益を出すためにはストレスなく動ける環境を作ることが大前提です。

運営としてできることは、各プレイヤーのストレスを最低限にして、のびのびと活動できるようにしてあげることだと思います。

この本の感想

ミニマルな起業で、地域とのかかわりを大切にして、ゆるく生きていく
という方法は決して悪いものではないと思いました。お金や地位を求めて生きていくことが苦手な人は、共感できると思います(私もそうです)。

ただし、平易な語り口で起業をお勧めされているものの、なかなか実践が難しい内容だと感じました。

「嫌なことから逃げる」ために起業をしても、それを軌道に乗せるまでにはどうしても努力と継続が必要です。

この本に書かれている内容は、一般的な起業のイメージと比べると、かなりハードルが低いです。それでも、自分の頭で考えて、自分で責任を取る覚悟が必要だなぁと思いました。

勿論、「起業したい!!」「会社で働くのが嫌だ!」「お金はいらないから、生きていく場所が欲しい!」「そのためにとにかく行動できる!」と考えている方にはお勧めです。モチベーションにもなると思います。

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