「書くのがしんどい(竹村俊介著)」を読みました。

文章を書くのは時間がかかるし、ブログを更新しようにもネタがない・・・。
もうブログやめちゃおうかな・・・?
そんなふうに悩んでいる初心者ブロガーにこそ読んでほしい一冊です。
この記事では、「書くのがしんどい」の感想を語りつつ、ブログが「書けない」ときの対処法についてお伝えします。
「書くことがない」、その原因は ①インプット不足 ②完璧主義 の2つです。
この2点を改善すれば、書くことはずっと楽になります!
もくじ
「書くのがしんどい」の基礎情報

タイトル | 書くのがしんどい |
著者 | 竹村俊介 |
出版社 | PHP出版 |
発売年 | 2020年 |
著者は竹村俊介さん。
現在は株式会社WORDを立ち上げて、代表取締役として活動されています。
「書くのがしんどい」気持ちは5つに分類できる
ブログに書くことがない・・・
ブログを定期的に更新できない・・・
できあがった記事が面白くない・・・
PCの前で座って1時間が経過したけど、10文字も書いてない・・・
そんな経験、ありませんか?
いやはや、本当に「書く」ことは難しい。

9割の苦しみを味わって、1割の楽しみを得る行為だと思う。
書くことは苦しい。この苦しさは、5つに分類できます。
- 書くことがない
- 伝わらない
- 読まれない
- つまらない
- 続かない
以上の5つ。
私が「ブログが書けなくてしんどい・・・」と感じる瞬間も、この5つのどれかに当てはまります。
たとえば
①「書くことがねーーーー!!」と、PCの前でネタ出しに時間を使う(1時間ぐらいウンウン唸ってるけれど、何も出てこなくて絶望する)
②「書いても納得できねーーー!!」って無駄に編集を繰り返す。(たいていそういうものは、時間をかけるわりに改善しない)
③「時間がねーーー!!」といいつつブログに向き合わない。(スマホで動画を見たり、必要もないネットサーフィンに時間を費やしてる。書くのが辛いから逃げてるだけ)
④「続かねーーーー!!」と言って、ブログを書こうとしていたはずなのに、ソファで寝転んでせんべいを食ってる。(ぱりんこおいしい)
そんな行動をしていると、書くことへのハードルは高くなるばかり。ますますブログから遠のいていく悪循環。
逆に言えば、今書けなくて悩んでいる人は、この5つの「ない」を解決すればよいのです。
文章を書くしんどさが、書く楽しみに変わります。
「ネタ切れ」には、取材のつもりでインプットを増やそう
これら5つのしんどさのうち、ブログ初心者が直面しやすいのは、「書くことがない」ではないでしょうか。

何書いていいのかわからないんだが???
そんな「書くことがない」悩みへの対処法は、取材マインドを持って行動することです。
本書いわく、書けない原因は、自分の中からを書く題材を見つけようとしているからです。
しかし自分の中に「何か」がなくても発信はできます。自らコンテンツを生み出そうとするのではなく、まずは他人のこと、まわりのことを発信しようとすればいいのです。
「書くのがしんどい」p29より抜粋
書けないと悩む人は、自分の中から何かを生み出そうとしているんですよね。
いわゆる「コンテンツメーカー」になろうとしている。
でも、全く新しいコンテンツを作って共有するのはかなり難易度が高いです。
そこで本書が提案するのは、「メディア」になること。
日々の中で面白いことを見つけて、それを自分のフィルターを通して発信する。
既存のコンテンツを組み合わせて、新たな価値を作る。
自分がたとえ面白い人間でなくても、楽しいこと・共有したいことを見つけて、徹底的に調査・取材する。
そうすれば、書くネタとして自分の中に蓄えられます。
それを、文章化すれば良いのです。
書けないとは、他人に共有したいと思えるコンテンツがない状態です。
つまるところインプットが足りない、と言い換えられます。
インプットとアウトプットを繰り返して、便秘を解消しよう
とつぜん汚い話になりますが・・・。
本書の中で印象に残っているのが、執筆を便秘に例えている箇所です。
インプットがないから、書けない。
これって、食事を取ってないのにトイレに座ってうんちを出そうとしている状態に似てませんか?
書こうとしても出てこないのはあたりまえ。何も食べていないから排泄もない。良質な食事=インプットをたくさんして、動いて、楽しいことを見つけて、初めてアウトプットができるのです。

自分は、読書好き!と自分で宣言している割に、全然インプットが足りないな・・・。
書けないときは、もっと学習して、本を読んで、外に出て、楽しいことをたくさん見つけたいですね。
こう考えると、ライターってインドアなのに、フィジカル面が要求される仕事だと思います。
書くことをおっくうにする、”完璧主義”にどう対応するか
「最初から完璧を目指すな」
「書くのがしんどい」に出てくる言葉です。記事を作成する上で、この言葉に助けられました。
初めから完璧な文章を書こうとすると、書くことを大げさに捉えてしまいます。
書き始めが遅くなったり、書くことを億劫に感じる原因です。
そんなときも、本書は優しい言葉を投げかけてくれます。
最初からわかりやすくておもしろい文章が書けるような人なんてほぼいません。多くの人は自ら生み出した「よくわからない文の塊」を試行錯誤しながら整えていくのです。
「書くのがしんどい」p55より抜粋
始めは、よくわからない文の塊を生み出すだけでいい

肩の荷がおりる言葉だ・・・
人に読まれるものを書こうとか、ちゃんとしたものを書こうとか、考えなくていい。
最初は、よくわからん文章の塊を作れれば十分。
あとは、石の中からダイヤモンドを掘り出すように、輪郭を整えて行けばいいのです。
それぐらいの心づもりでいれば、書くスピードは断然早くなるし、書くことへの苦痛も緩和されます。
本書の考え方は、ブログの執筆に対して良い影響を与えてくれました。
誰かの目線を気にせず書くことが、こんなに楽しいことだったなんて。
そんなわけで、この記事では「書くのがしんどい」について感想と内容の紹介を行いました。
本書は、その他の悩み「伝わらない」「続かない」といったライティングの悩みにも、非常にわかりやすい回答を示してくれています。
ライティングに躓いている方へ、ぜひ読んで、書く行為に対するハードルを下げましょう。楽になりますよ。まじで。