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「書けない」で悩むブログ初心者におすすめしたい文章術

 
 

ブログを始めたけれど、記事を書くのが難しいよ

Kada
Kada

人気メディアの編集長が教える、文章術の本がおすすめ!

  

書くということに特別なことは何もない。ただタイプライターの前に座って血を流すだけだ

アーネスト・ヘミングウェイ

これは文豪ヘミングウェイの名言です。ブログ初心者にも、書くことが辛く、しんどいと感じる瞬間があるのではないでしょうか。私も仕事終わりに血反吐を吐きながら書いてます。

文章を早く・悩まずに書けるようになりたくて、文章術の本を読みました。本日紹介するのは、「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」です。

書くための下準備や、言葉づかいを分かりやすく解説しており、「書けない・・・」と悩む初心者ブロガーにぴったりな一冊です。

Kada
Kada

ブログ初心者におすすめの理由を解説します!

  

  

「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」の内容は?

著者は、ニュースサイト「ナタリー」で編集長を務めていた唐木元さん。ナタリーは、1月3000本の記事を配信する、ポップカルチャーのニュースサイトです。

ナタリーの運営会社へは、ライティング経験者はもちろん、未経験者も入社します。この本は、未経験者に向けた社内勉強会の内容を書籍化したものです。文章の素人を、一人前のライターに育て上げたメソッドが公開されています。

目次と、各章で学べる内容は以下の通り。

  • 第一章「書く前の準備」:記事を書き始める前の下準備
  • 第二章「読み返して直す」:完読されるための推敲法
  • 第三章「もっと明快に」:読みやすい言葉づかいに直す方法
  • 第四章「もっとスムーズに」:読者に伝わる丁寧な文章に直すコツ
  • 第五章「読んでもらう工夫」:読者を引き込むワンランク上のテクニック

内容は読みやすく、ライター業界で使われるような専門用語は一切ありません。長年のメディア運営で培われたテクニックが惜しみなく公開されていて、非常に勉強になります。

   

ブログ初心者が「書けない」と悩む、3つの理由

ブログを始めて4か月目ですが、いまだに記事を書いている途中でつまづくことが多いです。

私の場合

記事を1本書くのに最低3時間かかる。時には丸1日かかることも。
・内容と結論がずれていることに気づいて、書き終わってから頭を抱える
・自分が書いた記事を数日後に読み返すと、意味不明だったので泣く泣くリライトする。

文章を書くことが難しいと感じる理由は、次の3つに集約されます。

  • 遅い
  • まとまらない
  • 伝わらない

ブログを書いている時間は、悩みの連続です。時間がかかりすぎることに悩み、言いたいことを見失って悩み、伝わりやすい表現ができずに悩みます。

「こんなに辛い思いをして書く必要あるのか!?」と思うけれど、出来上がった記事を自分で読むと楽しいから続けてしまう。楽しいけれど、どうせならばもっと簡単に書けるようになりたいと考えました。

書くことが難しく感じられる原因、それは下準備をせずに書き始めているからだと解説されています。

文章をスラスラと書くためには、迷う時間を減らす工夫が必要とのこと。その工夫が、第一章で紹介されている「構造シート」と呼ばれる整理法です。

  

ブログは下準備が9割!「構造シート」の作り方

Kada
Kada

構造シートを使ったら、いつもより書きやすい!

文章を書くために必要なのは、最初に主眼(テーマ)骨子を決めることです。これが決まっていないと、書き出してからどこかで破綻します。

主眼=どんな事を伝える文章なのか
骨子=「何を」「どれから」「どこを重点に」話すのか

主題と骨子を固めるための流れを、1枚の紙に落とし込んだものが、「構造シート」です。

①紙の上方に大きく線を引いて、テーマ(主眼)を書く欄を作ります。この段階では空欄のままとします。

②箇条書きで、書こうとする話題を列挙していきます。

③並んだ話題を眺めながらこれから書く文章の主題を見定め、テーマ欄に書き込みます

④どの話題から切り出していくべきか、主眼に準じるよう吟味し、項目の左横に順番を数字で書き込んでいきます。

⑤紙を替え、テーマ欄に主眼を書き込み、順番通りに並べ直します。もししっくり来なければ、また順番を吟味して書き込み、紙を替えてやり直します。

⑥アピールしたい優先度を、項目の右側にABCの3ランクで格付けしていきます。

「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」p34より

ちなみに「構造シート」に関する内容は、web上でも一部公開されています。ぜひ、Web担当者Forum様の記事『文章を書く前に盛り込む項目をリストアップしてみよう』をご覧ください。

 

私も、構造シートを参考にしながら書いてみました。

記事を書く際に最も重視されるのは、事実(ファクト)です。どんなに面白い記事でも、間違ったことを書いてしまうと0点になります。

ライターは取材が命という言葉を目にしたことがあります。高品質な文章を書くためには、丹念な取材を通じ、話題を沢山集めることが欠かせません。

ナタリーは事実を素早く伝えるメディアで、書き手の主観的な感情は含まれていません。しかし、構造シートは心象を書く時にも役に立ちます。自分を取材するつもりで、感動の原因がどこにあるのか自問自答してみましょう。自分が心動かされた要素を並べ替えて重要度をつけてみると、立派な構成になります。

この記事も、本書の内容を参考にしながら、構造シートを使って書きました。下準備の手間と時間はありますが、執筆の時間は減ります。全体としては時間短縮につながっている印象です。

   

構造シートを書くことは、文章の執筆を「仕組化」することです。最初に全体の流れを作っておくと、執筆がまるでプラモデルを組むかのごとく簡単になります。

ぜひ、「書けない」と悩むブログ初心者に取り入れていただきたいです。

  

文章は簡単。書くことにつまづくのはもったいない

文章力は魔法やセンスの類いではなく、簡単だけれどかったるい作業の集積です。

新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」P205より

ナタリーには「書くことは後からでも教えられるけど、好きになることは教えられない」という採用ポリシーがあるそうです。

何かに愛を注ぐことができるのは、その人の才能です。ブログを始める人は、自分が好きなものについて紹介したい、好きなものを知ってほしいと思う方が大半ではないでしょうか。そんな人が、「書く」という行為に悩んで時間を消費し、辛くて挫折してしまうのは非常にもったいないと思います。

「新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング」は、書く行為に対する負担を取り除いてくれます。本書を参考にすれば、自分で文章の推敲をすることも可能です。

この本を読んで、文章に対して苦手意識を持つブロガーが減ったら私は嬉しいです。そうして、皆さんがパソコン(あるいはスマホ)の前に座って血を流しながら書いたものを、私も読みたいと思っています。

Kada
Kada

勿論、私も書き続けるぞー!

  


◆ 構造シートに関する内容以外も、一部Web上で公開されています。

◆ 著者の唐木さんのインタビュー記事です。本書のエッセンスはここからも読み取れます。

◆ 唐木さんと、当時LINEの執行役員だった田端信太郎さんの対談。ナタリーの運営会社が、ライターを大事にする企業だということが感じられます。

  

合わせて読みたい本

私が影響を受けた、ライターの田中泰延さんの本です。ナタリーのテクニックを身に着けたとはいえ、書くことそのものはやっぱり辛いものです。書くことがしんどいなら、少しでも自分が面白がれるものを作ろう!っていう本です。

ブログを書くのが辛い!?自分が読みたいことを、書けばいいじゃない!!

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