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誰でも簡単に、目を引く言葉を作る方法【伝え方が9割】

「デートしたいです」だとうまくいかないが、

「驚くほどうまいパスタのお店があるんだけど、行かない?」だと成功しやすい。

例えば、自分がちょっと気になっている人をデートに誘うとします。どのように声をかけますか?

「デートしたいです」と、自分の気持ちをストレートに伝える?
それとも、相手が大好きなパスタのお店に行かないかと誘う?

Kada
Kada

後者の方が私は嬉しい!!ま、モテないんですけどね。

どちらの言い方も、「自分とデートをして欲しい」と伝えています。

ところが、言い方ひとつ変えるだけで、相手が受ける印象は大きく変わるものです。

後者の言い方は、相手の目線でデートに誘っている点が高評価。食事への期待感も膨らみます。

           

文章を書くときも同じ。

ストレートに書いても、スルーされてしまう文章が大半でしょう。

しかし、書き方を工夫することで相手の注意を引くことができるのです。

 
 

人の興味を引く言葉ってどうやって作るんだろう。

そんな悩みを解決する本が、『伝え方が9割』

コピーライターによる、相手に伝わりやすい言葉の作り方を解説した一冊です。

            

            

『伝え方が9割(佐々木圭一著)』の基本情報

タイトル伝え方が9割
著者佐々木圭一
出版社ダイヤモンド社
発売日2013年

伝え方にはシンプルな技術があります。

この本は、著者が膨大な時間とトライ&エラーで導き出した方法論を整理しました。

料理のレシピのように、誰でもコトバをつくれるよう体系化してあります。

誰でも自分の日常から、試行錯誤の上で伝え方の技術を身につけることもできますが、

それだと辿り着くまでに十数年かかってしまいます。効率がよくありません。

この本は、著者のように回り道をしなくても魅力的なコトバを最短でつくれるよう構成してあります。

内容(「BOOK」データベースより)

         

インターネットで情報を伝えるために、言葉に個性が必要

そもそも、伝わるとはどういうことでしょうか?

私は、読んだ相手が深い納得を得られること書いた内容が相手の心に残ることだと思っています。

しかしながら、世の中の文章の多くはスマートフォンでスクロールされ、ほぼ読まれません。

たぶん私が2時間かけて書いているこの文章も、当然読まれていません。

それもそのはず、世の中の情報量が多すぎて、きちんと読む暇なんて無いからです。

      

少し古いデータですが、情報に関して面白い発表があります。

総務省の1996年から2006年の情報量の推移に対する調査によると、世の中の情報量は10年間で530倍になったとのこと。

Kada
Kada

じゃあ、スマホが普及した現代は、ずーっと多くの情報に触れているんだね!

現代には情報が溢れています。読者がその情報を重要だと判断しなければ、スルーされてしまうのです。

心に響く、個性のある言葉がなければ無視されてしまう時代だと言えます。

逆に考えれば、個性のある言葉を使える人には有利な時代です。まさにコピーライターの腕の見せ所。

ハッとする見出しがついている記事や、良い文章が使われている広告って、最後まで見ちゃいません?

            

しかし、ほとんどの人は(私を含めて)言葉を効果的に使う方法なんて知りません。

そこで本書が教えてくれるのが、コトバエネルギーです。

     

伝わる言葉を作る技術!コトバエネルギーを意識しよう

 
 

コトバエネルギー!!!って何?必殺技?

言葉にはエネルギーがあります。

相手を感動させたり、納得させたりするには、そのエネルギーの流れを意識して言葉を選べばよいのです。

          

例を挙げてみます。

有名なキャッチコピー、『そうだ、京都行こう』

この言葉に含まれているエネルギーを図に表すと、こんな感じ

             

「そうだ」で期待感や興味を誘い、「京都、いこう。」で本題を伝えています。

このキャッチコピーが、「京都、いこう。」だけだとしたら?

なんとも味気ないものになるでしょう。

一番伝えたい言葉を決め、それを強調するためにさらに言葉を加える。エネルギーの総量を大きくしていく。

これが、読者の興味を引く言葉=伝わる言葉の作り方です。

      

強い言葉を作るテクニック。真似するだけで大丈夫!

 
 

でも、そんな簡単に目を引く言葉なんて書けないよ。

 
 

エネルギーを強める言葉は、何を使えばいいの?

大丈夫です。

真似するだけで強い言葉を作ることができるようになるのが、本書の一番のメリット。

コトバエネルギーを高めるための文章の型を、5つ紹介してくれています。

  • サプライズ法
  • ギャップ法
  • 赤裸々法
  • リピート法
  • クライマックス法

例えば、読者の注意を引く言葉を加え、後者の主張を強くする、サプライズ法

「そうだ 京都、いこう。」の場合は、「そうだ」がサプライズワードです。

新聞や電車の広告でも、よく見ることがある型ですね。

       

正反対の言葉をあえて加え、伝えたいことを際立たせる、ギャップ法

「私の勝利ではない、あなたの勝利だ」。これは、バラク・オバマ元大統領の勝利演説です。

この言葉は、演説ライターのジョン・ファブローが作ったとか。やっぱり言葉の使い方が分かっている人は強い。

        

身体の状態を示す言葉を加え、臨場感を高める、赤裸々法

「唇が震えている」から、「あなたが好き」という言葉を伝えるときの緊張、嬉しさが伝わりませんか?

自分の状態を描写することで、言葉の真実味があがります。しかも簡単に真似できる。すごい!

     

その他、2つの文章の型が載っていますが、ぜひ続きは書籍で勉強してみて下さい。

ここで紹介した以外の例文も載っており、非常に役立つ内容です。

      

広告コピーの作り方が見えてくる!ちょっぴり世界が変わる本

印象に残る広告や、つい最後まで読んでしまった長い記事。

読まれる、伝わる文章に共通するのは、「インパクトのある言葉」が読者の目に入っていることです。

Kada
Kada

でも、インパクトのある言葉の作り方が分からないから厄介なんだよね!

この度紹介した『伝え方が9割』は、言葉の伝え方、目を引く言葉の作り方を解説した良書です。

特に、コトバエネルギーの発想はすごい。

考え方は非常に単純です。

しかし、コトバエネルギーを意識して広告を見ると、「おっ!これは〇〇法だな!」って思うタイミングがあります。

それだけ、コピーライティングにおける普遍的なテクニックです。

読めば、電車や雑誌の広告を読むのがちょっぴり楽しくなる。そんな一冊です。

目を引く言葉の作り方が分からない、ライティングをしている皆さん。ぜひお手に取ってみて下さい。

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