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人生が早く過ぎる現象を解消するには【結論:体験を味わおう】

”体験が足りていない人間はつまらない人間になる”って言う言葉があります。どこで聞いたのかは忘れましたが・・・。

かだ(@Kada_Se)です。今日でちょうど29歳になりました。わーい!

      

子どものころに比べると、年齢とともに時間が早く過ぎ去るように感じ、どんどん1年の時間間隔が短くなっています。

Kada
Kada

これ、私だけじゃないですよね・・・。

この、大人になると時間が経つのが早く感じるようになる現象を、『ジャネーの法則』と言うそうです。日々が仕事と家の往復になり、ぼんやりとした意識で過ごすと、ますます人生を早送りしているかのような感覚に陥ります。

   

そんな人生の早送り状態から脱するには、何をすればよいのでしょうか?

答えは、未知の物事への体験を増やすことです。日々の生活に潤いをもたらすには、体験そのものの価値を高めていくこと以外にはありません。

   

この記事はこんな人におすすめ!

・最近、1年があっという間に過ぎると思っている人
・日々ぼんやり過ごすことが多くて、ワクワク感が無い人
・自分がつまらない人間じゃないかとひそかに不安な人

ジャネーの法則:生きれば生きるほど人生は短く感じるってホント?

小学生の頃は、1年が長く感じられたのに、社会人になってからはたったの1瞬に感じる。

そんな経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

Kada
Kada

子どもの頃より時間が経つのが早すぎる~~~~!!

っていう状態を、「ジャネーの法則」と言います。

19世紀のフランスの哲学者、ポールジャネーが考えた概念で、「人生のある時期に感じる時間の長さは年齢の逆数に比例する」「体感的な寿命は短くなる」という考え方です。

   

つまり、年齢が増えるごとに分母の数字が大きくなり、体感的な時間はどんどん短くなっていくことを表します。

      

ちなみに、googleで『ジャネーの法則』を検索したら、体感寿命計算プログラムなるものを見つけました。

これで計算してみると・・・私は29歳なので・・・すでに人生の体感的な時間の80%を既に失い、体感としてはこれまでの10年間に相当する時間しか残されていないことが分かります。

Kada
Kada

ウワアアアアアア!!(絶望

すでに80%の人生が終わってしまった・・・なんだか損した気分になります。

   

体感的な寿命を延ばすコツは、日常に意識を向けること

とは言えども、ジャネーの法則は万人に適応されるものではありません。1歳の体感時間なんて、どうやっても計算できないし、大人になってからの方が様々なチャレンジをして、イキイキと過ごされている方もいるのが事実です。

ただ、大人になるにつれて体感時間が短くなってきたことは否めない・・・。

     

ではどうすれば体感時間を長くすることができるのか?そのために必要なことは、体験を増やして、外界に意識を向けることです。

子どものころは、学校や公園や自宅で過ごすだけでも、新しい発見や学びがありました。しかし、大人になるとすでに知っていることが増え、新たな刺激を受け取りにくくなります。

    

小学生の時、学校からの帰り道を思い出してみましょう。季節設定は秋にします。私の場合は、こんな感じだったと記憶しています。

・秋になると、葉っぱが赤く染まるのはなぜだろう?
・落ち葉が増えて、それを掃除する用務員さんがいる!大変そう!
・風が冷たくなってきたなぁ。冬になったら雪合戦がしたいな。
・雲が魚の鱗みたい。秋になるとどうしてうろこ雲ができるの?

そんなちょっとした小さな出来事が印象に残ったり、疑問を持っていた記憶があるんです。

    

しかし、大人になって、会社からの帰り道を思い出してみると、

つかれた

・はよ帰りたい
・かえってAPEX(TVゲーム)したい

ぐらいしか考えていないと思うんです。最近はスマホの登場もあってか、どんどん意識が自分の内面に向いて、「自分が知っている(と思っている)」外界への意識は少なくなっています。

    

『帰り道』という場においても、その中にある物事を味わっていれば体感時間は長くなるし、帰り道でただぼーっと過ごしていたら、一瞬に感じる。むしろ無意識で帰宅して、どうやって帰ってきたかをあまり覚えていないということも発生する可能性があります。

つまり、体感時間を延ばすためには、新たな体験を増やし、味わって、外界を意識して生きればいいということです。

    

「無知の知」に気づこう。体験を増やしたい人におすすめの、『体験のチェックリスト』

 
 

新しい体験って言ってもさ、もういい年だし、いろいろ経験したし、もうやることないんじゃない?www

と思ってしまいがちな人におすすめするのが、「無知の知」という言葉です。

古代ギリシアの哲学者ソクラテスの言葉で、「自分が何も知らないということを人は知るべきである」という意味です。この言葉は重要な示唆を与えてくれます。

      

そもそも人間は、自分が知っていることに対しては意識を向けますが、知らないことは意識の範疇から逃す性質があります。

『知らない』という事実をそのままにして、ぼんやりと生きることこそが、人生の早送り状態を生み出す原因です。

 
 

どうやったら、自分の『知らないこと』を知れるの?

そんな時に役立つのが、『体験の哲学(飲茶 著)』という書籍でおすすめされている『体験のチェックリスト』です。

一部を見せるとこんな感じ。

   

フルーツ、行動、モノ、読書・・・など、様々なカテゴリーに分かれて、単語がびっしりと並んでいます。

ここに並ぶたくさんの単語ーそれらはすべて何らかの「体験」です。たとえば「食べる」の項目の「フルーツ」の「イチゴ」は、「イチゴを食べる」という体験をあらわしており、「する」のこうもくの「運動」の「ジョギング」は「ジョギングする」という体験をあらわしています。

体験の哲学 地上最強の人生に役立つ哲学活用法 ー飲茶(著) p22

フルーツの項目一つ取ってみても、自分の知らないフルーツが沢山あることを知ることができます。

アケビ・アセロラ・アボカド・アンズ・イチゴ・イチジク・オリーブ・カキ・カリン・キウイフルーツ・クリ・グアバ・キワノ・グレープフルーツ・サクランボ・ザクロ・スイカ・スターフルーツ・スモモ・日本ナシ・西洋ナシ・ドラゴンフルーツドリアン・バナナ・パイナップル・ハスカップ・パッションフルーツ・パパイア・ビワ・ブドウ・ブルーベリー・ラズベリー・プルーン・マンゴスチン・マンゴー・・・etc

Kada
Kada

マンゴスチンって何!?!?!?!

とまあ、日常的に食べたことがあるものから、耳にしたことのないフルーツまでたくさん載っているんですが、中にはジュースやお菓子などの加工品として食べたことはあるけれど、フルーツとして食したことが無いものもあるかもしれません。

    

こんな風に、本書の体験のチェックリストは自分が何を体験したことがあって、何を知らないのかを明らかにしてくれます。

    

体験のチェックリストを使ってみた感想。毎日がちょっと楽しくなる

チェックリストに書いていることは、やろうと思えば無理なく達成できるものばかりです。先のマンゴスチンだって、楽天や通販サイトで購入できます。

ちなみにこの体験のチェックリストは、「ああ、そういえばこの体験やったなあ」と思い出して、惰性でチェックをつける物ではありません。

イチゴならイチゴを、全力で味わって食べることが大切。

決してスマホを見ながら惰性で食べたりせず、意識をその体験に向けることが重要です。

例えば、マンゴスチンを食べていたとしても、スマホをいじくって意識を食以外のところに飛ばしながら食べていたら、それは体験したとは言えません。

Kada
Kada

私も体験したらチェックをつけていますが、これが結構楽しい!!!

次はどんな体験をしようか、ちょっと次の日が待ち遠しくなります。

『コーラ』という体験リストがあります。今までは適当に飲んでいたけれど、スマホもPCもテレビも見ずにコーラに集中したら、炭酸が舌の上をすべる触感や甘い味、喉ごしが感じられてよりおいしく感じる・・・。

こういう風に、小さい頃の感覚を一つ一つ取り戻していくことが、つまんない大人になりつつある自分には必要ではないかと思っています。

     

「なっちゃいない。漫然と口に物を運ぶな。何を前にしー何を食べているのかを意識しろ。それが命喰うものに課せられた責任ー義務と知れ」

刃牙第246話/教育より抜粋

本書で紹介されている、世界で最も哲学的な漫画のひとつ(そうなの!?)である、グラップラー刃牙の漫画の1シーン。

加齢により「知らないこと」が少なくなったのも人生が早く感じる理由のひとつですが、スマホの登場で、外界へ意識が向けにくくなったことも要因のひとつではないかなぁと思うんです。

     

人生の早送りから抜け出すには、毎日の小さな行動をきちんと意識の上に置くことから始まります。しかし、いきなり今まで私たちが惰性で過ごしてきた生活を、意識して味わうのは難しいことです。

日々の生活に、少しずつ未知の体験を増やしていくことが、自分の意識を外側に向け、自分の時間を取り戻すのに繋がります。

未知の体験を増やして、自分の時間を取り戻したい方や、体験を増やしてさらに自分自身を深めたい方は、ぜひ本書を購入してチェックリストを確認してみてはいかがでしょうか。

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