人とはちがう独自の道を歩むことこそが成功につながる
一億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました

金が欲しい!
一億円貯める方法はないのかな??

億万長者の生活を真似してみれば?
どうも、Kada(@Kada_Se)です。
億万長者というと、どんな姿を想像しますか?
羽振りの良い贅沢な生活をイメージする人もいるかもしれません。
実際の億万長者はどういった仕事をし、どんな配偶者がおり、どんなふうに余暇を過ごすのか?億万長者たちの成功の秘訣に共通する点はあるのか??
なんと、これを統計的に調べた人がいます。
本日読んだ本は、『一億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました(トマス・J・スタンリー著)』です。実にシンプルで分かりやすいタイトル!
もくじ
億万長者を調査した、おそらく唯一の書籍
この本がどういう本かというと、統計的手法を用いてお金持ちの共通点を解説した、レポートのようなものと考えてもらえれば良いと思います。
調査対象は
純資産100万ドル(約1億円)以上の資産を持つすべての金持ち
であり、この本を執筆した当時では、アメリカ全体の約4.9%にあたります。
詳しい説明は省きますが、お金持ちたちが住む地区を選びだし、ランダムに選んだ733人の億万長者へアンケートを送っています。また、このほかにも638人の億万長者へは面談・グループ調査を行い、データを得ています。
億万長者になる方法というと、『株で1億貯める方法!!!』みたいな投資指南本とか、『引き寄せで1億円!!』みたいな自己啓発書が主だと思います(タイトルは適当です)
しかし、複数の億万長者から話を聞いて統計的なデータを示した書籍は、私の知る限りではこの本が唯一だと思います。
日本に生まれた幸運を生かすなら、だれでも1億円貯められる


でも、億万長者なんてなれっこないでしょ?
そんなことはありません。アメリカやヨーロッパ、日本などゆたかな先進国に生まれた幸運を生かすならば、誰でも億万長者になれます。
日本人が生涯に得る収入は、3億円~4億円と言われています。共働き夫婦の生涯収入を6億円として、毎月15%を貯蓄すれば、9000万円になります。
資産とは収入の多寡によって決まるのではなく、収入と支出の差異から生み出されるものなのだ。
p6 序文(橘玲氏 寄稿)

現実に億万長者になった人は、運や成績が良かっただけじゃないの??
実際の億万長者たちのデータを見ると、彼らは非常に倹約的なライフスタイルにより、資産1億円を達成したことが分かります。
運や学業成績、相続財産の有無は、資産形成に大きな影響を与えていないという統計が出ているのです。
億万長者が選んだ、経済的に成功した要因ベスト5

では、経済的成功を収めた要因はいったい何だったのか?億万長者たちの回答によると、以下の通り
誠実ー誰に対しても正直であること。
自己鍛錬ー自分で自分をコントロールすること。
社会性ー人とうまくやっていくこと。
配偶者の支えがあること。
勤勉ーふつうの人より一生懸命に働くこと。
p30より

これ、ごく普通のことじゃん・・・
しかし、これは同時に、一般的に私たちが考える「お金稼ぎ」を有利にする要因が含まれていないことを意味します。
例えば「学校のテストの成績が良く、有名大学を卒業すれば年収が高くなって億万長者になれる」。これはもっともらしい内容ですが、実際はアンケートで回答した億万長者たちと、学業成績の優秀さには相関はありませんでした。
休みの日は買い物や旅行ではなく、子どものスポーツ観戦
億万長者たちに共通しているのは、倹約的なライフスタイルです。
彼らの買い物に対する行動を見ると、『靴底を張り替えて使う』『服は新調しないで修繕する』『食料品を買う前に買い物リストを作る』『割引クーポンを利用する』といった項目が上位に上がります。

良いものを買って、長く使う人が大半なんだね!
また、余暇の過ごし方を見てみると、買い物や旅行を挙げる人はごくわずかです。
1位は『子供や孫との交流』
2位は『親しい友人を家に招待』
このように、億万長者たちの生活は私たちが考えるよりもずっとシンプルで、質素です。
世の中に魅力的なモノや体験は沢山ありますが、お金を使わずに幸せに過ごす方法も沢山あるのかもしれません。
このことは、初めにお伝えした『誰でも億万長者になれる』という言葉を裏付けるものになります。すなわち、資産は収入の多さではなく、生活費との差異から生まれるのです。
独自の道を歩むことを恥じる必要はない

本書の大半は、人とは違う独自の道を歩むことこそが成功につながる、というテーマの下に構成されている。
p417より
本書では、学校で良い成績が取れずに劣等生のレッテルを貼られた億万長者が出てきます。また、自分に合う職業が分からず9回も転職した億万長者もいます。事業が失敗してかなりの負債を抱えた経験を持つ億万長者もいます。
そして、こういった経験が、他の億万長者たちにも共通していることを統計で明らかにしています。
億万長者になる人々は、勉強ができて、与えられた仕事も完璧にこなして、資産家の親を持つようなパーフェクトな人間ではないということです。
本書で、ソナー氏という億万長者の話が登場します。繊維工場が検品で撥ねた、質の悪い服を仕入れ、囚人用の下着や銃器の手入れ用の布を販売するビジネスで成功しました。
最初はみんなに馬鹿にされた。「すぐ潰れるさ」とか言われたよ。
しかし、天は金の雨を降らせてくれたーそれこそ材料は、捨てるほどあったんだからね。
p421より
成功の要因は、独占できる事業を見つけたからです。誰も選ばない道を歩むことで周囲に馬鹿にされたとしても、自分の信じたビジネスで成功した良い例だと思います。
たとえ、人から羨まれるようなルックスや、頭脳に恵まれなかったとしても、億万長者の門戸は万人に開かれています。スタンリーの統計は、そんな勇気を私たちに与えてくれています。